仕事柄、数字を扱うことが多いのですが、数字から事実関係が見えてくることは多々あります。
アメリカの訴訟ではディスカバリー制度があって、事実調査でかなり精度の高い数字の分析が可能になります。ところが、日本の訴訟ではそうはいかないのが悲しいところです。
大枠の数字がわかれば、その中身の細かい部分の議論を省略できることもあるります。ところが、その大枠が見えないと、枠外の数字で操作されてしまう、という、大変困った事態になりかねません。
言葉で説明するのも大切ですが、しばしば「等」で曖昧にされて、議論の大枠が見えないことがあります。裁判書面での「等」の使い方にルールを決めて欲しいくらいです。数字で説得する場合も、「見せ方」は重要であり、その際に「等」と同じような曖昧な表現で操作しないことが必要だと考えています。
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