邦題「ワ―ス 命の値段」
誤解を恐れずに書くなら、「法律問題の解決は、結局のところお金である。」という趣旨のことを、聞いたことがあります。けれども、お金だけでは解決できないこともあるというのが、この映画です。
「ワ―ス 命の値段」は、2001年9月11日の被害者補償基金(September 11th Victim Compensation Fund) の特別管理人に就任した弁護士と被害者遺族とのやり取りを描いています。
2001年9月11日、私は、自宅から州図書館に向かう車の中でラジオをつけたところ、偶然にも、実況のニュースを聴くことになりました。図書館に到着すると、インフォメーションに人々が集まっていました。今でも、あの時のラジオの声と図書館の光景が忘れられません。
弁護士の仕事として、収入に基づいて金額を計算する場面が沢山あります。映画では特別管理人が算定式を決めていましたが、これは案件特有のものです。私が日本で扱う事件で金額を計算する場合、算定式は予め決まっています。このため、その式に入れる適切な数字を探し出し、また、修正の余地があるなら、修正要素も丁寧に検討します。
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